第106回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)で、英明との初戦を突破した群馬代表の健大高崎は大会第8日の14日、2回戦で奈良代表の智弁学園と対戦する。健大高崎の青柳博文監督(52)と智弁学園の小坂将商監督(47)に相手の印象などをそれぞれ聞き、紙上対談の形でまとめた。(以下、敬称略)
――相手チームの印象と注目選手は
青柳「攻撃力が高くて、非常に気持ちの強いチームという印象。どんな展開でも諦めないで立ち向かってくる姿勢は、この夏苦しめられた群馬大会と共通点があるので、こちらも強い気持ちで戦いたい。気を付けるのは1番打者の佐坂。出塁すると非常にチームを勢いづけるので、どれだけ抑えられるかがカギ」
小坂「選抜優勝チームなので、もう強いと分かっている。接戦にもっていけるように頑張る。2年生投手の石垣と下重が主体になると思う。あとは、主将で4番打者の箱山がキーパーソン。そこを突いていく試合をしないと。『すごいなあ』って言っていたら、その時点で負けてしまう」
――甲子園初戦の収穫は
青柳「下重が落ち着いてゲームを作ってくれた。落ち着いて守り切れたことが収穫かなと思う。石垣もしっかり抑えてくれた」
小坂「緊張している部分もあったが、十一回までやったので硬さはとれたと思う」
――目指す試合展開とカギを握る選手は
青柳「相手投手の田近は非常にいい投手なので、簡単には点を取れないと思う。バッテリーを中心にしっかりと守って、攻撃のリズムを作っていきたい。カギを握るのは攻守ともに箱山。投手陣は石垣と下重、あと中継ぎ陣が出るかどうか。無駄な四球や守備のエラーは命取りになる」
小坂「接戦で、1点、2点の勝負になると思う。投手がいいので、必死に食らいついて、負けない野球をしたい」
――2回戦への意気込みを
青柳「非常に厳しい試合になることは分かっているので、その展開の中でいかに泥臭く、貪欲(どんよく)に、自分たちがやってきたことを出せるかどうか。うちのキーポイントでもある『泥臭さ』を大事にやっていきたい」
小坂「エラーが多いと試合は勝てないので、ミスをなくしたい。チーム全員が束になって、目つきを変えて向かっていきたい」(中沢絢乃、佐藤道隆)